上辺うはべ)” の例文
旧字:上邊
自分は伯林ベルリンgarçonガルソン logisロジイ の寐られない夜なかに、幾度も此苦痛をめた。さういふ時は自分の生れてから今までした事が、上辺うはべいたづごとのやうに思はれる。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一旦念つたら骨が舎利しやりに成らうとも、決して志を変へんと云ふのでなければ、色でも、恋でも、何でもないです! で、し好いた、れたと云ふのは上辺うはべばかりで、その実は移気な
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)