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うはべ
ふりがな文庫
“
上部
(
うはべ
)” の例文
さうした
上部
(
うはべ
)
丈
(
だ
)
けの甘言に乗つて、ウカ/\と夫人の掌上などに、止まつてゐる中には、あの象牙骨の華奢な扇子か何かで、ピシヤリと
一打
(
ひとうち
)
にされるのが
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
上部
(
うはべ
)
から
見
(
み
)
ると、
夫婦
(
ふうふ
)
ともさう
物
(
もの
)
に
屈托
(
くつたく
)
する
氣色
(
けしき
)
はなかつた。それは
彼等
(
かれら
)
が
小六
(
ころく
)
の
事
(
こと
)
に
關
(
くわん
)
して
取
(
と
)
つた
態度
(
たいど
)
に
就
(
つい
)
て
見
(
み
)
ても
略
(
ほゞ
)
想像
(
さうざう
)
がつく。
流石
(
さすが
)
女丈
(
をんなだけ
)
に
御米
(
およね
)
は一二
度
(
ど
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
気の
所為
(
せゐ
)
か、茶を
運
(
はこ
)
ぶ時にも、妙に疑ぐり深い
眼付
(
めつき
)
をして、見られる様でならなかつた。然し三千代は全く知らぬ顔をしてゐた。
少
(
すく
)
なくとも
上部
(
うはべ
)
丈は平気であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、相手の本心を知らない父は、その空々しい
上部
(
うはべ
)
の理由
丈
(
だけ
)
に、うか/\と乗せられて、もしや相手の無躾な贈り物を、受け取りはしないかと、瑠璃子はひそかに心を痛めた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
“上部”の意味
《名詞》
上 部(じょうぶ)
(物体などにおいて)上側にある部分。
(出典:Wiktionary)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“上部”で始まる語句
上部八風斎
上部界
上部艇首