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上面
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うわつら
ふりがな文庫
“
上面
(
うわつら
)” の例文
それは
上面
(
うわつら
)
の礼式にとどまる事で、精神には何の関係もない云わば
因襲
(
いんしゅう
)
といったようなものですから、てんで議論にはならないのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それでは一通り
上面
(
うわつら
)
だけを読んで、とりあえずの説明をすることも考えられるが、それは私にはどうも気が進まない。
「寺田寅彦の追想」後書
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
色は死人のように青い。数秒時間呼吸の
息
(
や
)
んでいる時がある。それから
上面
(
うわつら
)
でするような、
啜
(
すす
)
るような息をする。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
またたとい目明きでも、観察力の乏しい人は何を見てもただほんの
上面
(
うわつら
)
を見るというまでで、何一つ確かな知識を得るでもなく、物事を味わって見るでもない。
夏の小半日
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
長火鉢の
側
(
そば
)
で
徒然
(
ぽつねん
)
としていると、
半生
(
はんせい
)
の悔しかった事、悲しかった事、
乃至
(
ないし
)
嬉しかった事が、
玩具
(
おもちゃ
)
のカレードスコープを見るように、
紛々
(
ごたごた
)
と目まぐるしく心の
上面
(
うわつら
)
を過ぎて行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
中
(
なか
)
ほどともなく、
上面
(
うわつら
)
ともなく、
一条
(
ひとすじ
)
、流れの
薄衣
(
うすぎぬ
)
を
被
(
かつ
)
いで、ふらふら、ふらふら、……
斜
(
はす
)
に伸びて流るるかと思えば、むっくり真直に
頭
(
ず
)
を立てる、と見ると横になって、すいと通る。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
希望は、なりきっている下っ腹において、
上面
(
うわつら
)
に出すものではない。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
根底より虚偽な人生、
上面
(
うわつら
)
ばかりな人世、終焉
常暗
(
じょうあん
)
な人生……
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
“上面”の意味
《名詞》
(じょうめん) 物の上を向いた面。
(うわつら、うわっつら)
(出典:Wiktionary)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“上”で始まる語句
上
上手
上下
上方
上海
上衣
上野
上総
上人
上﨟