面貌おもわ)” の例文
冠者は悠然と立ち上がったが、そこでうやうやしく一礼した。美玉のような玲瓏れいろうたる面貌おもわ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
矢張りロダン先生が此處で仕事をされるのであると思つた時自分の胸はとゞろいた。半から腕の切り放されてある裸の女は云ひ樣もない清い面貌おもわをして今や白熱の樣な生命いのちを與へられようとして居る。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
矢張やつぱりロダン先生が此処ここで仕事をされるのであると思つた時自分の胸はとゞろいた。なかばから腕の切り放されてある裸体の女は云ひ様もない清い面貌おもわをして今や白𤍠の様な生命いのちを与へられやうとして居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)