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『老人と孤独な娘』
ふりがな文庫
『
老人と孤独な娘
(
ろうじんとこどくなむすめ
)
』
小さな川を隔てて、少し遠い処に墓地があった。はじめて来たとき、老人は墓地を好んだ。樹の間がくれに、小さな墓地であった。一度、雨がひどく降るときに、寂しさがあった。明治十三年、慶応二年、文久二年、安政五年、天保十四年、……墓石は苔むしていた。 …
著者
小山清
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮 第六十二巻五号」新潮社、1965(昭和40)年5月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
乗
(
のっか
)
外
(
はず
)
不思
(
おもわ
)
外
(
そと
)
暖
(
あたたか
)
不便
(
ふびん
)
側
(
そば
)
尋
(
たず
)
脱臼
(
だっきゅう
)
草臥
(
くたび
)