まして)” の例文
得ざれば汝ぢが申所は道理もつともたりと雖も親の罪を子におはすると言ふ事にはならず又罪も罪の次第にましてや其方は他人の養子やうしと成りしならずや夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
送りけるが娘お幸は今年ことし十七歳となり尋常なみ/\の者さへ山茶も出端でばなの年頃なるにまして生質うまれつき色白いろしろにして眼鼻めはなだちよく愛敬あいきやうある女子をなごなれば兩親りやうしんは手のうちたまの如くにいつくしみ手跡しゆせき縫針ぬひばりは勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼みならはせ樂みくらして居ける處に一日あるひ長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと車坂くるまざか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)