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歎異抄
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たんにしょう
ふりがな文庫
“
歎異抄
(
たんにしょう
)” の例文
私はあの『
歎異抄
(
たんにしょう
)
』に書かれた
親鸞上人
(
しんらんしょうにん
)
の言葉を感慨深く想い起す。「善人なおもて往来をとぐ、
況
(
いわ
)
んや悪人をや」と。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
かれは、ふと、何と思ったか、このごろしばらく手にしなかった「
歎異抄
(
たんにしょう
)
」を本立からひき出して机の上にひらいた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
しかしそれは自力
作善
(
さぜん
)
の道徳的行為を媒介として宗教に入るということではない。
親鸞
(
しんらん
)
が『
歎異抄
(
たんにしょう
)
』においての善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をやという語、深く
味
(
あじわ
)
うべきである。
絶対矛盾的自己同一
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
もう一時間あまりも「
歎異抄
(
たんにしょう
)
」の一句一句を念入りに味わっていたが、そとをのぞいて、いつもと同じ
楓
(
かえで
)
の
小枝
(
こえだ
)
の、それも二寸とはちがわない位置に
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
再びここに『
歎異抄
(
たんにしょう
)
』の言葉が想い出されるではないか。天才には秀でた作が出来るのである。だが凡人にはなおもそれが出来るのである。仏の加護の
許
(
もと
)
で。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
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次郎は、今、その空林庵の四畳半で、雀の声をきき、その飛び去ったあとを見おくり、そしてしずかに「
歎異抄
(
たんにしょう
)
」に読みふけっているわけなのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
『
歎異抄
(
たんにしょう
)
』はこう述べました、「善人なほもちて
往生
(
おうじょう
)
を
遂
(
と
)
ぐ、
況
(
いわ
)
んや悪人に
於
(
おい
)
てをや」と。
益子の絵土瓶
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“歎異抄”の解説
『歎異抄』(たんにしょう)は、鎌倉時代後期に書かれた日本の仏教書である。作者は、親鸞に師事した河和田の唯円とされる。書名は、親鸞滅後に浄土真宗の教団内に湧き上がった親鸞の真信に違う異義・異端を嘆いたものである。『歎異鈔』とも。
(出典:Wikipedia)
歎
漢検準1級
部首:⽋
15画
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
抄
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“歎異”で始まる語句
歎異鈔