“歎願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんがん82.4%
たんぐわん17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河野は、私の無言の歎願たんがんれて、私の嘘と口を合せてくれました。それを聞いて私はやっと胸のつかえがおりた様に思ったことです。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だがこの日はいつもより悲しかった、全校生徒の歎願たんがんがあったにかかわらず久保井校長の転任をひるがえすことができなかった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
願ふ所にてうらみもはれたれば一ト通りの歎願たんぐわんにてはとても助命覺束おぼつかなく思ひ六右衞門の申立たる棄子に事寄吉兵衞が差當りての作意さくいにてかゝることを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いまうへにはにくくし剛慾がうよくもの事情じじやうあくまでりぬきながららずがほ烟草たばこふか/\あやまりあればこそたゝみひたひほりうづめて歎願たんぐわん吹出ふきいだすけむりして
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)