“かぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家僕35.7%
下僕21.4%
花木21.4%
加卜7.1%
家木7.1%
菓木7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目薬屋の与次右衛門も、以前は官兵衛の父宗円職隆もとたか家僕かぼくのひとりだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泯汰脳ミンダネオ土蛮どばんが船に積んで、売りに参つた日本人を、三年さき買取かいとつて、現に下僕かぼくとして使ひまする。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蝋梅ろうばいうめのようにうつくしくはなをつける樹木じゆもくを『花木かぼく』とよびますが、うめ早春そうしゆん花木中かぼくちゆうでも第一だいいちとして、むかしからあいせられて、庭木にはき盆栽ぼんさいにもたてられるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
正則のほかに大村加卜かぼくほか武蔵太郎一派の真十五枚甲伏かぶとぶせというのも出たが、多く伝わっているのは卸し鉄と新刀ぎたえのふたつだけだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
真十五枚甲伏かぶとぶせの法を作り出して新刀の鍛練たんれんに一家をなした大村加卜かぼく
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「いえいえ、それもよく符合ふごうします。……山はひがしよ、とあるのは山東さんとうのこと。家木かぼくはみだすよ、とは『宋』の文字を、分解したものでございましょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家木かぼくはみだすよ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「各州、おのおの、特色ある土産どさんの名物菓木かぼく珍味を、何くれとなく献上して、賀を表し候え」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)