家僕かぼく)” の例文
さのみひまをとるべき用にもあらざりければ、家内不審ふしんにおもひせがれ家僕かぼくをつれて其家にいたりちゝが事をたづねしに、こゝへはきたらずといふ。
目薬屋の与次右衛門も、以前は官兵衛の父宗円職隆もとたか家僕かぼくのひとりだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
適宜てきぎ使役しえきするつもりだ。家僕かぼくとして、日本人はなかなかよくつとめる」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
百樹もゝき曰、北越に遊びて牧之老人が家に在し時、老人家僕かぼくめいじて雪をこぐ形状すがたを見せらる、京水かたはらにありて此図をうつせり。穿物はくものは、○かんじきすかりなり。
「それよ、師直は尊氏の家僕かぼくだ。家僕の悪業は主人の落度。たれを恨もう」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百樹もゝき曰、北越に遊びて牧之老人が家に在し時、老人家僕かぼくめいじて雪をこぐ形状すがたを見せらる、京水かたはらにありて此図をうつせり。穿物はくものは、○かんじきすかりなり。
江戸に下り余が家の(京橋南街第一衖)むかひの裏屋うらやに住しに、一日あるひ事のついでによりて余が家に来りしより常に出入でいりして家僕かぼくのやうに使つかひなどさせけるに
江戸に下り余が家の(京橋南街第一衖)むかひの裏屋うらやに住しに、一日あるひ事のついでによりて余が家に来りしより常に出入でいりして家僕かぼくのやうに使つかひなどさせけるに
岩居がんきよかたりいはく、今をさる事五十余年ぜん天明のしよ年大阪にて家僕かぼく四五人もつかふほどの次男とし廿七八ばかり利助といふもの、その身よりとしの二ツもうへの哥妓げいしやをつれて出奔しつほん