花木かぼく)” の例文
一、四季の題目にて花木かぼく花草かそう木実このみ草実くさのみ等はその花実かじつもっとも多き時をもつて季と為すべし。藤花、牡丹ぼたんは春晩夏初を以て開く故に春晩夏初を以て季と為すべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
蝋梅ろうばいうめのようにうつくしくはなをつける樹木じゆもくを『花木かぼく』とよびますが、うめ早春そうしゆん花木中かぼくちゆうでも第一だいいちとして、むかしからあいせられて、庭木にはき盆栽ぼんさいにもたてられるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
日本中の花卉かき花木かぼくを集めた植物園といったような広さである。いまおもうと、社屋のある表の鉄門のわきに、赤煉瓦の倉庫が幾棟か見え、いつも倉庫の口から百合根ゆりねを荷馬車に山と積みこんでいた。