“木実”のいろいろな読み方と例文
旧字:木實
読み方割合
このみ54.5%
きのみ27.3%
コノミ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓硝子を洩れる真昼の冬の日に照らされて、陽炎かげろうのように立ち迷う湯気のなかに、黄いろい木実このみの強い匂いがこもっているのもこころよかった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
硬い重い木実きのみで脳天を強く打たれたが最後、大きい石に打たれたとおなじように、人は樹根を枕にして倒れてしまうのである。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此不自然な昔人の考へを、下に持つた物語として見なければ、カグ木実コノミではないが、匂ひさへもぎ知ることが出来ないであらう。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)