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木実
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このみ
ふりがな文庫
“
木実
(
このみ
)” の例文
旧字:
木實
窓硝子を洩れる真昼の冬の日に照らされて、
陽炎
(
かげろう
)
のように立ち迷う湯気のなかに、黄いろい
木実
(
このみ
)
の強い匂いが
籠
(
こも
)
っているのも
快
(
こころよ
)
かった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一、四季の題目にて
花木
(
かぼく
)
、
花草
(
かそう
)
、
木実
(
このみ
)
、
草実
(
くさのみ
)
等はその
花実
(
かじつ
)
の
最
(
もっとも
)
多き時をもつて季と為すべし。藤花、
牡丹
(
ぼたん
)
は春晩夏初を以て開く故に春晩夏初を以て季と為すべし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
かう語りながら、カテリーナは
手巾
(
ハンカチ
)
を取り出して、自分の腕に眠つてゐる我が子の顔を拭つた。その手巾には彼女の手づから紅い絹絲で木の葉と
木実
(
このみ
)
が
刺繍
(
ぬひと
)
つてあつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
木実
(
このみ
)
は誘うものならず。5160
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
飲み食いは時を定めず、好んで
木実
(
このみ
)
や栗を食うが、もっとも犬をたしなみ、啖い殺して血を吸うのである。
午
(
ひる
)
を過ぎると飄然として去り、半日に数千里を往復して夕刻には必ず帰って来る。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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熟
(
う
)
みたる
木実
(
このみ
)
食
(
と
)
うべに。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
勿論
(
もちろん
)
、普通の人とは違って、山に馴れたる彼は寝床や食物には困らなかった。岩を枕にして眠った、
木実
(
このみ
)
を拾って食った。
斯
(
か
)
くして日を
暮
(
くら
)
す
間
(
あいだ
)
に、塚田巡査に一度見付けられたが、幸いに逃れた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵