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げなん
ふりがな文庫
“
僕
(
げなん
)” の例文
「今晩あたり来ようものなら、ひと打ちだ」と、台所の
隅
(
すみ
)
で鼻の
端
(
さき
)
を赤くして、おしきせの酒をちびりちびりとやる
僕
(
げなん
)
もあった。
女賊記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そのうちに
上元
(
じょうげん
)
の節となった。母方の
従兄弟
(
いとこ
)
に
呉
(
ご
)
という者があって、それが迎いに来たので一緒に遊びに出て、村はずれまでいった時、呉の家の
僕
(
げなん
)
が呉を呼びに来て
伴
(
つ
)
れていった。
嬰寧
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
「僕が宰相になったなら、張兄を南方の巡撫にし、
中表
(
いとこ
)
を参軍にしよう、
我家
(
うち
)
の年よりの
僕
(
げなん
)
は
小千把
(
しょうせんは
)
になるさ、僕の望みもそれで足れりだ」
続黄梁
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
平太郎は
僕
(
げなん
)
の六助に寝衣を出してもらってそれを着たが、半路以上もある処を走って
疲労
(
つか
)
れたので、其のまま蚊帳の中へ入って横になった。
魔王物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
中山源七が見舞に来たが、
僕
(
げなん
)
がいなくなったことを聞くと、己の家に使うている八蔵と云う僕を貸してくれた。
魔王物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
曾はそこで今こそその思いをとげることができると思って、頭だった数人の
僕
(
げなん
)
をやって、無理にその家へ金をやった。女はすぐ籐の輿に乗って曾の
許
(
もと
)
へ来た。
続黄梁
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
崔も馬からおりて
僕
(
げなん
)
といっしょにそれぞれ
自個
(
じぶん
)
の乗っていた馬を傍の花の木に繋いだ。林のはずれに立っていた婢が若い二三人の婢といっしょに引返してきた。
崔書生
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
黄英は
僕
(
げなん
)
に言いつけて菊を植えたが、陶のやることとすこしもかわらなかった。そして、金をとることがますます多くなって、商人のすることにかなっていた。
黄英
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
平太郎は女を伴れて布努村の
己
(
じぶん
)
の家に帰って来た。
僕
(
げなん
)
の八蔵は眼を円くして足盥に水を入れて来た。女は極まり悪そうにしてそれで足を洗って座敷へあがった。
魔王物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼は馬に乗り、一人の
僕
(
げなん
)
をつれていた。道は燕趙の間の
山間
(
さんかん
)
にかかっていたが、ある日、宿を取りそこねて、往っているうちに岩の聳え立った谷の間へ入ってしまった。
虎媛
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
年とった
僕
(
げなん
)
が赤く焼いた
火箸
(
ひばし
)
のような鉄片を持って出て来ました。握る処には
濡
(
ぬ
)
れた
藁縄
(
わらなわ
)
を巻いてありました。長者はそれを受けとると、庭に下りて
壮
(
わか
)
い男の前に立ちました。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
杜陽
(
とよう
)
と
僕
(
げなん
)
の二人は山道にかかっていた。足がかりのない山腹の
巌
(
いわ
)
から巌へ木をわたしてしつらえた
桟道
(
かけはし
)
には、ところどころ深い
壑底
(
たにそこ
)
の覗かれる穴が開いていて魂をひやひやさした。
陳宝祠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そのうえに
婢
(
じょちゅう
)
や
僕
(
げなん
)
もつぎつぎに歿くなったので、滄客は悲しみにたえられなかった。
劉海石
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それは
僕
(
げなん
)
のような
容
(
ふう
)
をした男でその手には何かものがあった。
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
崔は
僕
(
げなん
)
を供に
伴
(
つ
)
れていた。崔は僕を振り返った。
崔書生
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それはもと使っていた
僕
(
げなん
)
であった。
愛卿伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「
僕
(
げなん
)
は何所にいるだろう」
竹青
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
僕
常用漢字
中学
部首:⼈
14画
“僕”を含む語句
下僕
老僕
奴僕
僮僕
小僕
従僕
使僕
僕婢
童僕
寺僕
婢僕
家僕
僕達
從僕
侍僕
僕隷
僕使
僕等
忠僕
学僕
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