“学僕”の読み方と例文
旧字:學僕
読み方割合
がくぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正作は五郎のために、所々しょしょ奔走ほんそうしてあるいは商店に入れ、あるいは学僕がくぼくとしたけれど、五郎はいたるところで失敗し、いたるところを逃げだしてしまう。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
田崎と云うのは、父と同郷のよしみで、つい此のあいだから学僕がくぼくに住込んだ十六七の少年である。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
無論長屋住居ながやずまいの貧しい暮しをしていたものの子である。我ら二人の寝起ねおきする所も、屋根に一枚のかわらさえ見る事のできない古長屋の一部であった。下には学僕がくぼくと幹事をぜて十人ばかり寄宿していた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)