“たいひょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
大兵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
額が禿げあがった、この大兵たいひょうな老人は、まばらにはなったが丈夫そうな歯をき出して、元気よく宮内を待遇した。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
その大兵たいひょう露助ろすけは、小さい日本兵の尖った喧嘩腰けんかごしの命令に、唯々諾々いいだくだくと、むしろニコニコしながら、背後から追いたてられて、便所などに、悠々ゆうゆうと大股にったりしていた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
すると、禅房の木戸をあけ、庭石に木履ぼくりの音を高くさせて入ってきた大兵たいひょうの僧がある。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)