“飛鳥(アスカ)” の例文
香具山の南の裾に輝く瓦舍(カハラヤ)は、大官大寺(ダイクワンダイジ)に違ひない。其から更に眞南の、山と山との間に、薄く霞んでゐるのが、飛鳥(アスカ)の村なのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
二上山の男嶽(ヲノカミ)・女嶽(メノカミ)の間から、急に降(サガ)つて來るのである。難波(ナニハ)から飛鳥(アスカ)の都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
二上山の男嶽(ヲノカミ)・女嶽(メノカミ)の間から、急に降(サガ)つて来るのである。難波(ナニハ)から飛鳥(アスカ)の都への古い間道なので、日によつては、昼は相応な人通りがある。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
飛鳥(アスカ)の宮の仰せを受けてとも言ひ、又御自身の御発起(ゴホツキ)からだとも言ふが、一人の尊いみ子が、昔の地を占めにお出でなされて、大伽藍(ダイガラン)を建てさせられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神(カム)くだりいませまつりし、高ひかる日の皇子は、飛鳥(アスカ)の浄見(キヨミ)原に、神(カム)ながらふとしきまして、聖祖(スメロギ)のしきます国と、天の原岩門を開き、神(カム)あがり、あがり往(イ)ましぬ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又其前は、飛鳥(アスカ)の宮の日のみ子さま。大和の國中(クニナカ)に、宮遷し、宮奠(サダ)め遊した代々(ヨヽ)の日のみ子さま。長く久しい御代(ミヨ)々々に仕へた、中臣の家の神業(ワザ)。郎女(イラツメ)さま。お聞き及びかえ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
又其前は、飛鳥(アスカ)の宮の日のみ子さま。大和の国中(クニナカ)に、宮遷(ウツ)し、宮奠(サダ)め遊(アソバ)した代々(ヨヨ)の日のみ子さま。長く久しい御代(ミヨ)々々に仕へた、中臣の家の神業(カミワザ)。郎女(イラツメ)さま。お聞き及びかえ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其に一つは、宮廷の御在所が、御一代々々々に替つて居た千數百年の歴史の後に、飛鳥(アスカ)の都は、宮殿の位置こそ、數町の間をあちこちせられたが、おなじ山河一帶の内にあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其に一つは、宮廷の御在所が、御一代々々々に替つて居た千數百年の歴史の後に、飛鳥(アスカ)の都は、宮殿の位置こそ、數町の間をあちこちせられたが、おなじ山河一帶の内にあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
二上山の男嶽(ヲノカミ)女嶽(メノカミ)の間から、急に降(サガ)つて來るのである。難波(ナニハ)から飛鳥(アスカ)の都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。道は白々と廣く、夜目には、芝草の蔓(ハ)つて居るのすら見える。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)