“蓬勃”の読み方と例文
読み方割合
ほうぼつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嵐を孕み霹靂へきれきを載せた真黒な撥墨はつぼくの雲が蓬勃ほうぼつとして自ら止まるにも止まれないといった勢で、噴泉の如く下から湧き上っては横に崩れる。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「なんだ? なにを読みおる? うむ、旱雲賦かんうんぷか。賈誼かぎの詩だな——はるかに白雲の蓬勃ほうぼつたるを望めば……か、あははははは」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
蓬勃ほうぼつたる霧の海は汐のさし引きするように音もなく押し寄せては音もなく退いている。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)