“蓬生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よもぎう50.0%
よもぎふ33.3%
よもぎゅう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし生絹をこのまま蓬生よもぎう蜘蛛くもの巣だらけな穴のような家に、眉をすすけさして置くのは本心ではなかった。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
白樺しらかんばよ、蓬生よもぎふ大海原おほうなばらゆあみする女の身震みぶるひ、風がその薄色の髮に戲れると、おまへたちはなにか祕密を守らうとして象牙の戸のやうにあしを合せる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
襖をそっと細目にあけて、内の様子をうかがってみると、かき立てた燈火ともしびの横に坐り、所在なさそうにつつましく、蓬生よもぎゅうこよみを繰っていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)