“女亭主”の読み方と例文
読み方割合
かみさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と声を掛けましたのは、鹿の湯の女亭主かみさんです。源はすすけた障子を開けて、ぬっとあおざめた顔だけあらわしながら
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
女亭主かみさんほうけた髪を櫛巻くしまきで、明窓あかりまどから夕日を受けた流許ながしもとに、かちゃかちゃと皿を鳴して立働く。炉辺には、源より先に御輿みこしを据えて、ちびりちびり飲んでいる客がある。二階には兵士の客もある様子。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)