“ほほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホホ
語句割合
71.9%
11.2%
歩々7.9%
吻々5.6%
2.2%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キャラコさんが、そうたずねると、佐伯氏は、急にキュッとほほの肉を痙攣ひきつらせ、なんともいえない暗い顔をしておし黙ってしまった。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
山腹にほほの幹が白い。萱原に鴉の群が下りてゐる。鴉が私を見た。私は遠い山の、電柱の列が細く越えてゐるのを眺めた。私は山襞に隠れていつた。
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
色は黒いが、眉目すずやかで、両の耳に珠をかけ、歩々ほほふうにもおのずからな人品が見られ、どことなく、ゆかしい人柄だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親鳥も、とりめにでもならなければ可い、小児の罰が当りましょう、と言って、夫人は快活に吻々ほほと笑う。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
散薬の重いしめりに病みほほけた
霙の中 (新字旧仮名) / 森川義信(著)
砂ぼこりふとほほけだち
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)