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頬桁
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ほゝげた
ふりがな文庫
“
頬桁
(
ほゝげた
)” の例文
どうでもお胸が晴れぬとあれば、殿さまの
御名代
(
ごみやうだい
)
にこの奴が、女の
頬桁
(
ほゝげた
)
ふたつ三つ
殴倒
(
はりたふ
)
して、それで御仕置はお止めになされ。
番町皿屋敷
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あの
頬桁
(
ほゝげた
)
を張り飛ばすのは、やさしいが、喧嘩になつた揚句、親分が、あの離屋から脱け出す工夫がつかなかつたら、飛んだ恥を掻くでせう」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは屹度、
厩
(
うまや
)
のかへりに馬を撫でたその
掌面
(
てのひら
)
で、
夫人
(
おくさん
)
の
頬桁
(
ほゝげた
)
を思ひきり
擲
(
どや
)
しつける癖なんだらう。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
半日玉ちやんの死骸をいぢくり廻して、まだわからないんだから、呆れて物が言へない——んですつて、あの
阿魔
(
あま
)
に飛付いて
頬桁
(
ほゝげた
)
を、叩き曲げようかと思つたが
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「挨拶も拔きに、人の家へ笑ひ込む
奴
(
やつ
)
もねえものだ。少しは
頬桁
(
ほゝげた
)
の紐を引締めろよ、馬鹿々々しい」
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
落つき拂つた圓三郎の
頬桁
(
ほゝげた
)
を、白磨きの十手で毆つてやりたいほど、日頃の平次にも似ぬ興奮です。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
越後屋の番頭の五郎次は、したゝか淺吉に
頬桁
(
ほゝげた
)
を毆られて、キヨトンとして兩掌を擧げました。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
馬吉は治郎兵衞を突き飛ばして、その
頬桁
(
ほゝげた
)
を二つ三つ續け樣に高鳴らせました。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はペロリと舌を出して、自分の
頬桁
(
ほゝげた
)
を一つ、威勢よく叩くのです。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
振り返つた鐵の
拳
(
こぶし
)
が、思ひ切りガラツ八の
頬桁
(
ほゝげた
)
に鳴ります。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はその生つ
白
(
ちろ
)
い
頬桁
(
ほゝげた
)
を一つくらはせました。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頬
部首:⾴
15画
桁
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
“頬”で始まる語句
頬
頬杖
頬冠
頬張
頬被
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬笑