“ほゝかむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬冠80.0%
頬被20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その折屋敷の主人あるじは二三人の下男しもをとこを相手に、頬冠ほゝかむりに尻を端折はしをつて屋根を這ひ廻つてゐた。
頬冠ほゝかむりも取らずに、格子の外で二つ三つお辭儀する卑屈ひくつらしさが、妙にお靜を焦立いらだたせます。
八五郎はブラサゲた手拭を早速頬被ほゝかむりにしました。ガラツ八相應の變裝術へんさうじゆつです。
權三 えゝ、もう自棄やけだ。みんな云つてしまへ。(少し聲をひそめて。)夜目ではあり、そいつは頬被ほゝかむりをしてゐたので、確なことは云へねえが、どうもそれが近所の奴らしいので……。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)