“ほっかぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬冠50.0%
頬被50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お隅の萎れた身体はくらの上に乗せ、足は動かさないようにしっかと馬の胴へ括付くくりつけました。母親おふくろ油火カンテラを突付けて見せる——お隅は編笠、源は頬冠ほっかぶりです。坂の上り口まで父親に送られて、出ました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それまでの御高札には、第一条に、忠孝文武ヲ相励ムベキコト——とあったのを、今のように、親子兄弟、相睦アイムツミ、オノオノ奉公ニ、精出スコト……と書き直して、御高札が、頬冠ほっかぶりしてしまったわけだ
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清「これもっと此方こっちあかりを出せ、あゝ熱いな、頭の上へ裸蝋燭を出す奴があるかえ、行灯あんどん其方そっち片附かたしちめえ、此の野郎頬被ほっかぶりいしやアがって、何処どこからへいった」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頬被ほっかぶりの手拭いをると、ジョキリと手拭ぐるみまげのイチがそげて居りましたから、手を当てゝ見て、流石の仙太郎も肩から水をかけられるように、ゾッと総毛立ち