“ほゝかぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬被63.6%
頬冠36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐまへなるはしうへに、頬被ほゝかぶりした山家やまが年増としまが、つとひらいて、一人ひとりひとのあとをとほつた、わたしんで、げて、「おほき自然薯じねんじようておくれなはらんかいなア。」
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
斯う庭のおも見詰みつめますと、生垣の外に頬被ほゝかぶりをした男がたゝずんでる様子、能々よく/\透かして見ますると、飽かぬ別れをいたしたる恋人、伊之助いのすけさんではないかと思ったから、高褄たかづまをとって庭下駄を履き
「ね、親分、眞面目に聽いて下さい。私は、——斯んな事を言ふと、笑はれると思つて默つて居たんだが、昨夜曲者が逃げる時、頬冠ほゝかぶりを剥いだはずみに、ほんのちらりと顏を見ましたよ」
洗いざらし物ではありますが双子ふたこの着物におんなし羽織を引掛ひっかけ、紺足袋に麻裏草履をはいております、顔は手拭で頬冠ほゝかぶりをした上へ編笠をかぶッてますから能くは見えませんが