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頬冠
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ほゝかぶり
ふりがな文庫
“
頬冠
(
ほゝかぶり
)” の例文
まだ
変
(
かは
)
つた
事
(
こと
)
には、
舷
(
ふなばた
)
を
霞
(
かすみ
)
が
包
(
つゝ
)
んで、ふつくり
浮上
(
うきあが
)
つたやうな
艫
(
とも
)
に
留
(
と
)
まつて、
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
が
一羽
(
いちは
)
、
頬冠
(
ほゝかぶり
)
でも
為
(
し
)
さうな
風
(
ふう
)
で、のつと
翼
(
つばさ
)
を
休
(
やす
)
めて
向
(
むか
)
ふむきにチヨンと
居
(
ゐ
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると雨で
粘土
(
ねばつち
)
が滑るから、ズルリ滑って落ちると、ボサッカの脇の処へズデンドウと
臀餅
(
しりもち
)
を搗きまする、とボサッカの中から
頬冠
(
ほゝかぶり
)
をした奴がニョコリと立った。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ね、親分、眞面目に聽いて下さい。私は、——斯んな事を言ふと、笑はれると思つて默つて居たんだが、昨夜曲者が逃げる時、
頬冠
(
ほゝかぶり
)
を剥いだはずみに、ほんのちらりと顏を見ましたよ」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
洗いざらし物ではありますが
双子
(
ふたこ
)
の着物におんなし羽織を
引掛
(
ひっか
)
け、紺足袋に麻裏草履をはいております、顔は手拭で
頬冠
(
ほゝかぶり
)
をした上へ編笠をかぶッてますから能くは見えませんが
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
頬
部首:⾴
15画
冠
常用漢字
中学
部首:⼍
9画
“頬”で始まる語句
頬
頬杖
頬張
頬被
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬桁
頬笑