“ほおかむり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬冠72.7%
頬被27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄三郎はそれから富士権現ふじごんげんの前へ往った。ほこらの影から頬冠ほおかむりした男がそっと出て来て、庄三郎にねらい寄り、手にしている出刃で横腹をえぐった。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
毎夜頬冠ほおかむりして吉原よしわら河岸通かしどおりをぞめいて歩くその連中と同じような身なりの男があいも変らずその辺をぶらりぶらり歩いていたが
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこにあるありあふものを頬被ほおかむり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
何だか大根畠から首をもたげて指示ゆびさしをするようだけれど、このお話に一寸ちょっと要があるので、頬被ほおかむりをはずして申しておく。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)