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頬被
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ほおかむり
ふりがな文庫
“
頬被
(
ほおかむり
)” の例文
(座敷は二階かい、)と
突然
(
いきなり
)
頬被
(
ほおかむり
)
を取って上ろうとすると、風立つので
燈
(
あかり
)
を置かない。
真暗
(
まっくら
)
だからちょっと待って、と色めいてざわつき出す。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
腰に下げた
手拭
(
てぬぐい
)
をとって、海水帽の上から
確
(
しか
)
と
頬被
(
ほおかむり
)
をした。而して最早大分
硬
(
こわ
)
ばって来た
脛
(
すね
)
を
踏張
(
ふんば
)
って、急速に歩み出した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そこにあるありあふものを
頬被
(
ほおかむり
)
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
何だか大根畠から首をもたげて
指示
(
ゆびさ
)
しをするようだけれど、このお話に
一寸
(
ちょっと
)
要があるので、
頬被
(
ほおかむり
)
をはずして申しておく。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頬被
(
ほおかむり
)
をしていなすった。あのその、私の手を取ったまま——黙って、少し脇の方へ
退
(
の
)
いた処で、(何を泣く、)って優しい声で、その門附が聞いてくれます。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
……つい目の
前
(
さき
)
の軒陰に。……白地の
手拭
(
てぬぐい
)
、
頬被
(
ほおかむり
)
、すらりと
痩
(
やせ
)
ぎすな男の姿の、軒のその、うどんと
紅
(
べに
)
で書いた看板の前に、横顔ながら
俯向
(
うつむ
)
いて、ただ影法師のように
彳
(
たたず
)
むのがあった。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時に、
寂
(
ひっそ
)
りした横町の、とある軒燈籠の白い
明
(
あかり
)
と、板塀の黒い蔭とに
挟
(
はさま
)
って、
平
(
ひらた
)
くなっていた、
頬被
(
ほおかむり
)
をした伝坊が、一人、後先を
眗
(
みまわ
)
して、
密
(
そっ
)
と出て、五六歩行過ぎた、早瀬の
背後
(
うしろ
)
へ、……抜足で
急々
(
つかつか
)
。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
頬被
(
ほおかむり
)
したお百姓、
空籠
(
からかご
)
荷
(
にの
)
うて
行違
(
ゆきちが
)
う。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頬
部首:⾴
15画
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“頬”で始まる語句
頬
頬杖
頬冠
頬張
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬桁
頬笑