頬被ほほかぶり)” の例文
裾端折り、頬被ほほかぶりして、男——とあられもない姿。ちらりとでも、人目に触れて、貴女は、と一言聞くが最後よ、活きてはいられない大事の瀬戸。からく乗切ってく先は……まことの親の死目である。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)