“萩叢”の読み方と例文
読み方割合
はぎむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袖垣そでがきのあたりの萩叢はぎむらを割って、ぬうッと、誰やら頬被ほおかむりをした男の影が、中腰に立ち、こなたの書院の明りに、顔をさらして見せた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石燈籠へ灯がはいり、その裾の萩叢はぎむらを明るめている。ジーッと聞こえるのは虫の声、市中の騒動が影響してか、今夜は武蔵野客がないらしい。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
萩叢はぎむらの中に傘干す山の庵
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)