“山笹”の読み方と例文
読み方割合
やまざさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その眼を避けようとして、世阿弥はあわてて身を引っ込めたが、おおいかぶさっていた山笹やまざさやつつじの葉がガサガサと動いたので
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
半纏着はんてんぎは、みづあさいしおこして、山笹やまざさをひつたりはさんで、細流さいりう岩魚いはなあづけた。溌剌はつらつふのはこれであらう。みづ尾鰭をひれおよがせていははしる。そのまゝ、すぼりと裸體はだかつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
草履ぞうりに足を乗せると、彼は、そのおおきな体格にふさわしい大刀を腰に加えて、日々歩き馴れている山笹やまざさの小道を、飛ぶように、ふもとへ駈けて行った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)