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『可哀相な姉』
ふりがな文庫
『
可哀相な姉
(
かわいそうなあね
)
』
すたれた場末の、たった一間しかない狭い家に、私と姉とは住んでいた。ほかに誰もいなかった。私は姉と二人きりで、何年か前に、青い穏やかな海峡を渡って、この街へ来たのであった。 そして姉が働いて私を育ててくれた。 姉は、断っておくが、ほんとうの私 …
著者
渡辺温
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」1927(昭和2)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
訝
(
あやし
)
疎
(
あら
)
端
(
はず
)
出
(
い
)
横
(
よこたわ
)
見窶
(
みすぼら
)
阿母
(
おふくろ
)
落瞻
(
がっかり
)