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訝
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をか
ふりがな文庫
“
訝
(
をか
)” の例文
『お時は近頃色氣づいた。』『隣の
本山
(
もとやま
)
さんへ來る牛乳配達と
訝
(
をか
)
しい。』『いつでも垣根の向うと此方でベチャ/\何か話してゐる。』
反古
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
課長は無論唯若い看護婦に
施
(
か
)
けたと云ふだけで
揶揄
(
からか
)
つたので、實際又醫者や藥劑師や他の看護婦の居た前で
施
(
か
)
けたのだから、何も
訝
(
をか
)
しい事が無い。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
代官からの命令とあれば是非もない——尤も、どうしてそんなことが代官の耳に入つたのか、すこし
訝
(
をか
)
しいけれど——結婚をさせてやることにする。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「だつて
訝
(
をか
)
しいわ。」と夫人は不機嫌さうに
呟
(
ぼや
)
いた。「御覧なさいよ、来る人も来る人もが黒ん坊ばかしよ。
貴郎
(
あなた
)
こゝは黒ん坊の教会ぢやなくつて。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
課長は無論唯若い看護婦に
施
(
か
)
けたと云ふだけで揶揄つたので、実際又医者や薬剤師や
他
(
ほか
)
の看護婦の居た前で
施
(
か
)
けたのだから、何も
訝
(
をか
)
しい事が無い。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「
訝
(
をか
)
しいぢやないか、僕の顔を見ていきなり笑ひ出すなんて。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何故暗い
陰影
(
かげ
)
に襲はれるか?
訝
(
をか
)
しいとは思ひ乍ら、私は別に深く其
理由
(
わけ
)
を考へても見なかつた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「でも、不思議な事もあればあるもんだね、僕は今こゝへ来がけに、社に寄つてみたが、いつもの通りに機械も動いてるし、社員もみなせつせと働いてたよ。君が禁めたつていふのに、随分
訝
(
をか
)
しいぢやないか。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
訝
(
をか
)
しい事には、此時お定の方が多く語つた事で、
阿婆摺
(
あばづれ
)
と謂はれた程のお八重は、
始終
(
しよつちゆう
)
受身に許りなつて
口寡
(
くちすくな
)
にのみ
應答
(
うけこたへ
)
してゐた。枕についたが、二人とも仲々眠られぬ。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
訝
(
をか
)
しいな。こんな筈ぢや無かつたつけが……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
訝
(
をか
)
しい事には、此時お定の方が多く語つた事で、
阿婆摺
(
あばずれ
)
と謂はれた程のお八重は、始終受身に許りなつて
口寡
(
くちすくな
)
にのみ応答してゐた。枕についたが、二人とも仲々眠られぬ。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
訝
(
をか
)
しいな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お定はもう日が暮れかかつてるのに、まだ引張り𢌞されるのかと氣が氣でなくなつたが、一町と歩かずに本郷館の横へ曲つた時には、東京の道路は
訝
(
をか
)
しいものだと考へた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お定はもう日が暮れかかつてるのに、まだ引張り廻されるのかと、気が気でなくなつたが、一町と歩かずに本郷館の横へ曲つた時には、東京の道路は
訝
(
をか
)
しいものだと考へた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其麽事もないけれども……
訝
(
をか
)
しなもんだね。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
訝
漢検1級
部首:⾔
12画
“訝”を含む語句
怪訝
可訝
怪訝顔
怪訝相
驚訝