トップ
>
密夫
>
まおとこ
ふりがな文庫
“
密夫
(
まおとこ
)” の例文
何事も堪忍致すのは極く身の
養生
(
くすり
)
、なれども堪忍の致しがたい事は女房が
密夫
(
まおとこ
)
を
拵
(
こしら
)
えまして、亭主を
欺
(
だま
)
し
遂
(
おお
)
せて、
他
(
ほか
)
で逢引する事が知れた時は、腹を立たぬ者は千人に一人もございません。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もともと人間がそういうことを
拵
(
こしら
)
えたのなら、誰だって
同一
(
おんなじ
)
人間だもの、何
密夫
(
まおとこ
)
をしても可い、
駈落
(
かけおち
)
をしても可いと、言出した処で、それが通って、世間がみんなそうなれば、かえって貞女だの
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
痛いんだか、
痒
(
かゆ
)
いんだか、
風説
(
うわさ
)
に因ると
擽
(
くすぐ
)
ったいとね。多分私も擽ったかろうと思う。……ところがあいにく、
母親
(
おふくろ
)
が操正しく、これでも
密夫
(
まおとこ
)
の
児
(
こ
)
じゃないそうで、その擽ったがりようこの上なし。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何の
密夫
(
まおとこ
)
の七人ぐらい、
疾
(
とっ
)
くに出来ないじゃあなかったが……
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“密”で始まる語句
密
密々
密着
密告
密偵
密通
密林
密雲
密接
密々話