“よいこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
善事25.0%
恰好事25.0%
能事25.0%
良事25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かあさま、それでは私はモウどうしてもいことは出来升まいか、私が何か善事よいことをしようと思ひ升と、いつの間にか外の考へが来て邪魔をして居升もの。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
たれでも善事よいことをしたくないとおもふ人はないが、本気になつて、一心にそれをしようと思ふ人と好加減よいかげんに上つらでしたいと思ふ人とで大変な違ひになるんですよ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
『うむ、恰好事よいことがある/\。』とれい頓狂聲とんきようごゑ
ふくみつゝ三次のそばへさし寄て今より何卒御一所におつれなされて下されと云へば三次は默禮もくれい然程迄さほどまでにも逢度あひたくば今夜すぐにも同道せんと聞てお安は飛立とびたつおもひそれは/\有難し先樣でさへ夜分やぶんにても能事よいことなれば私しは一刻ちつとはや逢度あひたいと悦ぶ風情ふぜいに長庵は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おまえの髪としっかり結びあわ喼喼きゅうきゅう如律令にょりつりょうとなえて谷川に流しすてるがよいとの事、憎や老嫗としよりの癖に我をなぶらるゝとはしりながら、貴君あなた御足おんあし止度とめたさ故に良事よいことおしられしようおぼえ馬鹿気ばかげたるまじない
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)