“のうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能事86.7%
農事6.7%
濃膩6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日の要求に応じて能事のうじをはるとするには足ることを知らなくてはならない。足ることを知るといふことが、自分には出来ない。自分は永遠なる不平家である。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
といつておしな獨斷どくだん決行けつかうするのにはあま大事だいじであつたのである。さうしてそれは決定けつていされる機會きくわいもなくて夫婦ふうふ依然いぜんとして農事のうじ忙殺ばうさつされてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかときあたらしいたはらの一つはつたなはからけて、こめたゝいてもいくらもなかつた。勘次かんじつぎとしにはほとん自分じぶん一人ひとり農事のうじはげまなくてはならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
汁面に、細やかなる脂肪浮き、肉はやわらかくて鮒の肉に似て甘い。味は濃膩のうじにして、羊肉に近い風趣があると思う。
岡ふぐ談 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)