“農事(のうじ)” の例文
といつてお品(しな)は獨斷(どくだん)で決行(けつかう)するのには餘(あま)り大事(だいじ)であつたのである。さうしてそれは決定(けつてい)される機會(きくわい)もなくて夫婦(ふうふ)は依然(いぜん)として農事(のうじ)に忙殺(ばうさつ)されて居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
然(しか)し其(そ)の時(とき)は其(そ)の新(あたら)しい俵(たはら)の一つは輪(わ)に成(な)つた繩(なは)から拔(ぬ)けて、米(こめ)は叩(たゝ)いても幾(いく)らも出(で)なかつた。勘次(かんじ)は次(つぎ)の年(とし)には殆(ほとん)ど自分(じぶん)一人(ひとり)の手(て)で農事(のうじ)を勵(はげ)まなくてはならぬ。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)