“春情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いゝこと25.0%
こころ25.0%
しゅんじょう25.0%
しゆんじやう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此奴が仕末におへねえあまで、ちひさい頃から、親も兄弟もなく、野原で育つた、丸でけだものといくらも変らねえと云ふ話で、何でも重右衛門(嫌疑者の名)が飯綱原いひつなはらで始めて春情いゝことを教へたとかいふんで
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
また貧者では、労働のつかれ、あしたの米ビツ、また、せまい屋根の下では、病人やら子供やらで、しんそこ女房に春情こころをゆるし、うつつを抜かすわけにもゆかない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
出家でも木竹きたけの身では無い、たちまち起る煩悩に春情しゅんじょうが発動いたしました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
交際社會の馬鹿げた競爭や青年の盲目まうもくや輕卒や春情しゆんじやうほど、人を驅つて、愚かにするものはありません。