“善哉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんざい40.0%
よいかな40.0%
よし10.0%
よきかな5.0%
ボン5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さア早う入つて、善哉ぜんざい喰べやうやないか。何ぐづ/\してるんや。」と、急に焦々いら/\した風をして、源太郎は善哉ぜんざい屋の暖簾を潛らうとした。
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
善哉よいかな、善哉。このおとこはこれ、天の一せいにつらなる宿性しゅくせい。元の心は剛にして直なり。粗暴乱行はしばし軌道を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沍寒の夢はつららを砥いで、風は陣々と滲みいるやうにあたりを廻りはじめてゐる。内から吹きあげる血の苦がい、灼けるやうな飛沫が叫ぶ、とうてい身はかわしきれないと。善哉よし
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
ここにおいて文殊師利もんじゅしり維摩詰ゆいまきつに問う。我ら各自みなみな説きおわれり。仁者きみ、まさに説くべし。何等なにをかこれ菩薩、にゅう不二法門という。時に、維摩、黙然ことばなし。文殊師利嘆じて曰く善哉よきかな善哉。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そう何でもかんでも善哉ボンじゃあ案内役の僕が困るが、いま「女の見世物」ってのが出て来たようだが、じつは、話はこの「女の見世物」と大いに関係があるんで——と言っても