“ぜんざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
善哉88.9%
前栽11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰りには京極へまはつて、見世物を見たり、善哉ぜんざいを食べたりして、日暮に六条の家へ帰つた。そして、晩飯がすんで、姉の手が空いてから、私は四条の伯父の家へ連れられて行つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
餅も自家で消費する分の三倍も四倍もついて、社会鍋や小学校に寄付したり、善哉ぜんざいをつくって大盤振舞いをしたりする。つまりこれは行事と言うよりも、お祭りみたいなものであった。
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
前栽ぜんざいでは樹木を掘り起し、池の水をき止め、築山つきやまの一部を崩しなどしているが、此処では国経が自ら庭に下り立って、木や石の布置をいろ/\に工夫して見たりしている。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)