“吾嬬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずま50.0%
あづま33.3%
あがつま16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『日本紀』に日本武尊東夷を平らげて碓日坂うすひさかに到り、前日自身に代って水死した弟橘媛おとたちばなひめを追懐して東南を望み、吾嬬あずまはや、と三たび嘆じた。それから東国をアズマと呼ぶとある。
又してもこの部屋であの態度を見たらどうだろうなどと思われる。脱ぎ棄てた吾嬬あづまコオト、その上に置いてあるマッフまでが、さながら目に見えるようになるのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大足彦忍代別天皇おおたらしひこおしろわけのすめらみことの四十年、形はすなわち皇子にして、実はすなわち神人……と呼ばれ給うたヤマトオグナの皇子が、このところに立って、「吾嬬あがつまはや」とやるせなき英雄的感傷を吐かれて以来
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)