“わが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワガ
語句割合
66.3%
21.7%
6.9%
和賀1.7%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
輪曲0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつてはわが民族の間に重くられたかと思う五月二十八日、または中世の印地打いんじうちの日として、記録にも残っている四月二十二日等
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
支那しな帝使を西班牙スペイン帝使のしもに座せしめ、わがたり友たる西帝せいていの使を、賊たり無頼の徒たる支那帝の使の下にせしむるなかれといしと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
三方はモルタルの壁で、わがねたゴムホースや、消火器や油差などが掛かっている。頭のほうに戸口があって、そこから薄緑に染まった陽がさしこんでいる。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
聴いて見ると和賀わが小山田こやまだ村の者で七年前に家出をして山に入ったということがわかった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼は自分の辮子をわがねたことについて無意味に感じたらしく、侮蔑をしたくなって復讎のかんがえから、立ちどころに辮子を解きおろそうとしたが、それもまた遂にそのままにしておいた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
辮子をわがねればいいと思ったがそれも駄目だ。第一、革命党に知合がなければいけないのだが、彼の知っている革命党はたった二つしか無かった。その一つは城内でバサリとやられてしまった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
只富士川游さんの所蔵の蘭軒雑記に、「千屈菜せんくつさい、和名みそはぎ、六月晦日御祓みそかみそぎの頃より咲初さきそむる心ならむとわが考也、赤荻先生にも問しかば、先生さもあらむと答られき」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
(うなまるで冗談じょうだんづごとわがらなぃで面白おもしろぐなぃもな。ぼんの十六日ぁあそばなぃばつまらなぃ。おれ云ったなみんなうそさ。な。それでもああいうきれいな男うなだてぎだべ。)(好かなぃ。)おみちがあまえるように云った。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
仮令たとえわたしには数万金すまんきんを積むとてかえがたき二品ふたしななれど、今のきわなれば是非も一なく、惜しけれど、ついに人手にわたすわが胸中は如何いかばかり淋しきおもいのするかはすいしたまわれ、されど
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
かすかしわぶきしてお孝が出た。輪曲わがねて突込んだ婀娜あだな伊達巻の端ばかり、袖をすべって着流しの腰も見えないほどしなやかなものである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つちをなめてもれを立身りつしん手始てはじめにしたきわがひと、れながらくもへたるうそにかためて、名前なまへをも其通そのとほり、當座たうざにこしへらて吾助ごすけとかひけり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)