“雨外套”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
レインコート41.7%
あまがいとう41.7%
あまぐわいたう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はそう云いながら、手に持った雨外套レインコートと双眼鏡を置くためにうしろの縁をかえりみた。そばに立った千代子は高木の動かない前に手を出した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あるひどい雨の日の昼ごろにたずねて来たときは薄絹にゴムを塗ったせみの羽根のような雨外套あまがいとうを着ていたが
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
が、長崎を立つ段になると、僕自身うつかり上野屋うへのや雨外套あまぐわいたうを忘れて来てしまつた。菊池の嬉しがるまいことか、忌々いまいましくも大笑ひをしていはく、「君もまた細心さいしんは誇れないね。」(同上)
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)