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雨外套
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レインコート
ふりがな文庫
“
雨外套
(
レインコート
)” の例文
彼はそう云いながら、手に持った
雨外套
(
レインコート
)
と双眼鏡を置くために
後
(
うしろ
)
の縁を
顧
(
かえり
)
みた。
傍
(
そば
)
に立った千代子は高木の動かない前に手を出した。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
オリーブ色の
雨外套
(
レインコート
)
も、染料の香気がまだプンプンしているらしい仕立卸しで、
硝子
(
ガラス
)
のように光っているエナメル靴の
踵
(
かかと
)
までも
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
水に
涵
(
つか
)
つた桃林を、人は
雨外套
(
レインコート
)
の襟をたてて足ばやに、暗いはうへ消えていつた。
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
荷を背負って徒歩で行く人々以外に、重い荷鞍と巨大な荷物をつけた馬が、田舎者に引かれて行った。図643は荷鞍の写生で、馬の主人の日笠と
雨外套
(
レインコート
)
と二足の
草鞋
(
わらじ
)
以外に、荷はつけていない。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
この八月の豊原風景はまさしく貴公子の緑の
雨外套
(
レインコート
)
だろう。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
高木は
雨外套
(
レインコート
)
の下に、
直
(
じか
)
に
半袖
(
はんそで
)
の薄い
襯衣
(
シャツ
)
を着て、変な
半洋袴
(
はんズボン
)
から余った
脛
(
すね
)
を丸出しにして、
黒足袋
(
くろたび
)
に
俎下駄
(
まないたげた
)
を引っかけていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
右の手には美術家が
冠
(
かむ
)
るような縁の広い空色羅紗の中折帽に、その頃はまだ
流行
(
はや
)
らなかった黒
皮革
(
かわ
)
の
飾紐
(
リボン
)
を巻いたのを提げて、左手には水のようなゴム引き
羽二重
(
はぶたえ
)
の
雨外套
(
レインコート
)
とキッドの白手袋と
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“雨外套”の意味
《名詞》
雨 外 套 (あまがいとう)
雨具の一つ。雨天に着る外套。
(出典:Wiktionary)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
套
漢検準1級
部首:⼤
10画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨気
雨垂