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雨外套
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あまがいとう
ふりがな文庫
“
雨外套
(
あまがいとう
)” の例文
あるひどい雨の日の昼ごろにたずねて来たときは薄絹にゴムを塗った
蝉
(
せみ
)
の羽根のような
雨外套
(
あまがいとう
)
を着ていたが
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
赤い
雨外套
(
あまがいとう
)
を和服の女中の腕に預け、
手提
(
てさげ
)
だけ腕にかけていたが、この方はしばらく見ないうちに、すっかり
背丈
(
せたけ
)
が伸び、ぽちゃっとしたところが、均平の体質に似ていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それらは古い
箱膳
(
はこぜん
)
や、椀や、
箸
(
はし
)
、おはち、下駄、足駄、傘、ゴム底の足袋、古いゴム長靴、ゴム引きの
雨外套
(
あまがいとう
)
に、ゴム引きの雨天用帽子、などといった類であるが、その中には三
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
白い
雨外套
(
あまがいとう
)
を着た職工風の男が一人、
絣
(
かす
)
りの着流しに
八字髯
(
はちじひげ
)
を
生
(
はや
)
しながらその顔立はいかにも田舎臭い四十年配の男が一人、
妾
(
めかけ
)
風の
大丸髷
(
おおまるまげ
)
に
寄席
(
よせ
)
芸人とも見える
角袖
(
かくそで
)
コートの男が一人。
寺じまの記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今度は妙子がエメラルド色のオイルシルクの
雨外套
(
あまがいとう
)
を着、
護謨靴
(
ゴムぐつ
)
を
穿
(
は
)
いて出かけようとした際にも、こいさん、まあえらい時に出かけるねんなあと、幸子が云ったことは云ったけれども
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“雨外套”の意味
《名詞》
雨 外 套 (あまがいとう)
雨具の一つ。雨天に着る外套。
(出典:Wiktionary)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
套
漢検準1級
部首:⼤
10画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨気
雨垂