“護謨靴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゴムぐつ80.0%
ごむぐつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫は戸の外をゆびさしてなほ去らざるを示せり。お峯は土間に護謨靴ゴムぐつと油紙との遺散おちちれるを見付けて、由無よしなき質を取りけるよとおもわづらへる折しも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
箱を差したように両人気はしっくり合ってるけれども、その為人ひととなりは大いに違って、島野は、すべて、コスメチック、香水、巻莨シガレット洋杖ステッキ護謨靴ゴムぐつという才子肌。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
色のベタベタにじんでいるような街路には、私と護謨靴ごむぐつ屋さんの店きりだ。女達が私の顔を見てクスクス笑って通って行く。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)