“夏外套”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なつがいとう83.3%
なつぐわいたう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は着古した夏外套なつがいとうをはおって、白っぽい綿がはみだした毛の帽子をかぶっている。足には、だぶだぶな重いオーバーシューズをはいている。
かき (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
巨勢はぬぎたる夏外套なつがいとうを少女にせて小舟おぶねに乗らせ、われはかい取りて漕出こぎいでぬ。雨は歇みたれど、天なほ曇りたるに、暮色は早く岸のあなたに来ぬ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
僕等の前には夏外套なつぐわいたうを着た、顋髯あごひげの長い老人さへやはり船ばたに立つてゐたのである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)