“なつがいとう”の漢字の書き方と例文
語句割合
夏外套100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、幸い父の賢造けんぞうは、夏外套なつがいとうをひっかけたまま、うす暗い梯子はしごの上り口へ胸までのぞかせているだけだった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
小さい前栽せんざいと玄関口の方の庭とを仕切った板塀いたべいの上越しに人の帰るのを見ると、蝙蝠傘こうもりがさかざして新しい麦藁むぎわら帽子をかぶり、薄い鼠色ねずみいろのセルの夏外套なつがいとうを着た後姿が
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)