“大外套”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおがいとう40.0%
おほぐわいたう20.0%
ガーズ・コート20.0%
シューパ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しょうの肌身はそこで藻抜けて、ここに空蝉うつせみの立つようなお澄は、呼吸いきも黒くなる、相撲取ほど肥った紳士の、臘虎襟らっこえり大外套おおがいとうの厚い煙に包まれた。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちや鳥打とりうちをずぼりとふかく、たけうへから押込おしこんだていかぶつたのでさへ、見上みあげるばかりたかい。茶羅紗ちやらしや霜降しもふり大外套おほぐわいたうを、かぜむかつたみのよりもひろすそ一杯いつぱいて、赤革あかゞはくつ穿いた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
傷痍軍人といっても、衛戍えいじゅ病院にいるのではないから、あの白い病衣を着ているわけではない。背に帯のついたスマートな大外套ガーズ・コートを着て、アッシュのステッキをついて歩いている。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それが当今ではどうだ、村役人や倉庫番までがレシェティロフ産の毛皮に、羅紗の表を附けた大外套シューパを新調しをる。