“喪屋”の読み方と例文
読み方割合
もや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから彼は喪屋もやが出来ると、まだ美しい妻の死骸の前に、七日七晩坐つた儘、黙然もくねんと涙を流してゐた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
若日子の父の天津国玉神あまつくにたまのかみと、若日子のほんとうのお嫁と子供たちがそれを聞きつけて、びっくりして、下界へおりて来ました、そして泣き泣きそこへ喪屋もやといって
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「我はうるはしき友なれ二七こそ弔ひ來つらくのみ。何ぞは吾を、穢きしに人にふる」といひて、御佩みはかしの十つかの劒を拔きて、その喪屋もやを切り伏せ、足もちてゑ離ち遣りき。